年末年始の料理、7割が悩みあり
「献立」「後片付け」「買い出し」などが挙がる
最初に、自身がメインで年末年始の料理をすると回答した2985人に、「年末年始の料理に悩みがあるか」尋ねると、およそ7割が「悩みがある(69.6%)」と回答しました<図表1>。
その悩みは、多い順に「献立を考えること(63.0%)」、「後片付けが面倒(58.4%)」と回答し、「食材の買い出しが面倒(46.5%)」が続き(複数回答・選択肢)、「20代~30代(N=249人)」では、いずれも半数以上で、他の年代と比較すると高い傾向があります。
コメントをみると、「普段の料理と手間が異なり、献立を考えて買い出しに行くまでがとても面倒(20代女性)」、「スーパーは年末年始の価格が高くなり、混んでいるため買い物も手間がかかる(30代女性)」といった、おせち料理や年末年始のご馳走など、いつもの日常とは異なる料理の手間や準備に対する悩みが挙がりました。今年は帰省し家族で集まることを計画する人も多く、帰省先で料理をする機会が増えることが予想される「60代以上(N=354人)」では、「冷蔵庫や冷凍庫のスペース(30.5%)」、「いつもより多めに作る必要がある(22.0%)」が、平均値より多い結果となりました。
年末年始の料理負担軽減、総菜購入が最多
デリバリーが外食を上回る
次に、「年末年始の料理負担を軽減するために行うこと」を尋ねると、「総菜などを購入する(54.0%)」が半数を超え、「冷凍食品を活用する(32.6%)」が続きました。
また、「デリバリーする(17.5%)」よりも、「外食する(29.8%)」が大きく上回り、コロナ禍でデリバリーの利用が浸透しましたが、新規感染者数が最低水準で推移していることが理由として考えられ、年代別では「20代~30代」が、(36.1%)となり、平均値を<+6.3pt>上回りました。
そこで、年末年始における「外食チェーンの利用状況」を探るため、昨年の年末年始<2020年12月27日~2021年1月5日>にPOB会員が購入した「マクドナルド(2651枚)」、「すき家(977枚)」、「ケンタッキーフライドチキン(799枚)」レシートの購入状況を分析してみました()内は期間中のレシート枚数。
年末年始の外食チェーン
マックとKFCは、単価の高いメニューが選ばれる傾向
すき家は購入個数で客単価アップ
各チェーンの年末年始の購入状況(レシート1枚あたりの平均購入個数と平均購入金額)をみると、「マクドナルド」や、「ケンタッキーフライドチキン」は、20年12月31日~21年1月3日まで、平均購入個数に大きな変化はありませんが、平均購入金額が高い状態が続いているため、普段よりも単価の高いメニューが購入されている傾向があります。
「すき家」においては、20年12月31日~21年1月3日まで、平均個数が増えていることが、平均購入金額のアップに寄与していることが考えられるため、利用者の購買行動の違いが見受けられました。
まもなくコロナ禍で迎える年末年始が訪れます。年末年始の過ごし方のコメントをみると、「まだコロナがおさまった安心感がないので、昨年から引き続き大勢で集まらないと思う。家族だけで普段より少し豪華な食材や食事を食べる(50代男性)」など、昨年同様に自宅で過ごす人や、「昨年はコロナ禍で家族が集まれなかったので、今年こそ全員集まり、お節をいただきたいです(60代女性)」、「昨年はできなかった、家族で旅行と外食。ディズニーシーには日帰りで行く(50代男性)」、「昨年はコロナで外食があまりできなかったので親戚や友人などと外食を楽しみたい(30代男性)」など、帰省や旅行、友人と外食などイベントを計画している人も多くみられました。